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(11）パーカッション屋さん
いつも賑やかなサルバドールの街だが、日曜の朝はいつになく静かだ。 巨大エレベータ（乗るごとに５円くらい払う）で下町へと降りてゆき、メルカード・モデロ前の露天のパーカッション屋に行く。 昨日、イタパリカ島へ行く前に、サンバに使えそうな小物パーカッションをここで物色していたのだが、 「これからイタパリカ島へ行くから、今は買えないけど、もう一度くるから、その時、これらをどうやって演奏するのか教えてくれる？」 と言ったら、もちろんOK！と言って、楽器をとっておいてくれた。 私の顔を見つけると、彼（カルロス）は 「よし、はじめよう、今日は日曜で、静かだからレッスンにはちょうどいいね！」 「それにしても日曜はなんでこんなに静かなんだろう？」人がとても少ないので私が不思議がると、 「土曜の夜はパーティやらダンスやら、、みんな遅くまで遊ぶから、日曜の朝は自宅やビーチでのんびりしているのさ。」 じゃあ、最初は何にしよう。アゴゴからいこうか。（カンキンコンキキ、カンキンコンキキ、、） お次はガンザにシェケレ、、、。（シャカシャカシャカシャカ、、） 次は、クイッカ。いってみよう。 持ち方を教えてもらって、演奏してみる。 すると彼の友達（この顔で１９歳）も一緒に歌いだしたよ。  音を聴く♪（私はクイッカでへんな音を出しています） 友達１９歳は何回もビールを買いに走ってはコップについでふるまう。 ビールをおごったり、おごられたりしながら友達になるのがこちらの流儀。 このパターンがカポエイラのリズム そして、サンバのリズム、、 そして、これは、フィリオ・ジ・ガンジーだよ。 「フィリオ・ジ・ガンジー（ガンジーの息子）？」 その言葉を聞くのは初めてだった。 バイーアで有名な音楽集団、イレアェとかオロドゥンなどの名前は聞いたことがあったが、はて、ガンジーとは、、、？ ガンジーってインド人でしょ？バイーアでガンジー？はぁ？？？ またもや、私の頭の中がハテナマークでいっぱいになってしまった。しかし、偶然にも、この日の午後、その謎がドラマチックに明かされることになる のであった。（つづく） つづきを読む バックナンバー
（１）ショーロの家 |